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日本は18位【SDGs達成度ランキング】

制作者:竹内宇海斗

皆さんこんにちは!SDGs 推進センター学生スタッフの竹内宇海斗です。私たちが所属しているSDGs推進センターでは、一人でも多くの人がSDGsを知ってアクション出来るよう色々な企画をしています。活動していく中で自分たちが推進しているSDGsは客観的にどのように評価されているのか気になり、世界から見た日本のSDGs達成度と世界全体のSDGs達成度を調べてみました。

 

 

SDGs達成度ランキングは国連と連携する国際的な研究組織である「持続可能な開発ソリューション・ネットワーク」(SDSN)が、世界各国のSDGsの達成度を評価した「Sustainable Development Report」(持続可能な開発報告書)で2016年より毎年作成されています。報告書では、各国の取り組みの進み具合を、17の目標ごとに「達成済み」「課題が残る」「重要な課題がある」「深刻な課題がある」の4段階で評価しています。最新の2024年版は617日に発表されました。167カ国を比べた達成度ランキングで日本は18位、過去最低順位だった昨年(166カ国中21位)から3順位上がり7年ぶりの上昇となりました。

 

しかし、「ジェンダー平等を実現しよう」(目標5)、「つくる責任、つかう責任」(目標12)、「気候変動に具体的な対策を」(目標13)、「海の豊かさを守ろう」(目標14)、「陸の豊かさも守ろう」(目標15)の5つが、深刻な課題があると判断され、昨年に続いて最低評価となりました。対して、達成済みと評価されたのは「産業と技術革新の基盤をつくろう」(目標9)の1つだけであり世界的な順位は上昇していながらも達成率は未だに低いことがわかります。

 

 目標5は国会議員(衆院議員)の女性比率の低さと男女の賃金格差、目標12はプラスチックごみの輸出量の多さ、目標13は化石燃料の燃焼やセメント製造にともなう二酸化炭素(CO2)排出量など、目標14と目標15も改善がみられないことが引き続き問題だとされました。加えて、目標4は、昨年まで最高評価の「達成済み」でしたが、2段階目の「課題が残る」と評価を下げました。目標11も、2段階目の「課題が残る」から3段階目の「重要な課題がある」に評価を落としました。

 比較的順位の高い日本ですらまだまだ課題が残っているとされています。世界規模ではどうなのか、報告書には世界全体の達成度も評価されていました。

「2030年のSDGs達成に向けて、全ての目標の平均で進捗が見られるのはわずか16%で、残りの84%は限定的な進捗か、あるいは後退している。進捗は依然遅すぎ、国によってばらつきがある」と報告書は指摘しています。SDGsの進捗は国によって異なり、世界平均と、最貧国や最も脆弱な国々の格差は、2015年から拡大しているとも指摘されています。

 

特に「飢餓をゼロに」(目標2)、「住み続けられるまちづくりを」(目標11)、「平和と公正をすべての人に」(目標16)などは「達成への軌道から外れている」と懸念を示しています。

 2030年のSDGs達成に向けて私たち個人ができることは小さなことかもしれません。それでも、達成する為には世界全体の協力が必要です。11人ができることを考えて行動していきましょう。

 

さて、今回の記事はこれで終わりです。ここまで読んでくれた方ありがとうございます。次の投稿も

 

お楽しみに!


参考文献

SDSNhttps://dashboards.sdgindex.org/

SDSN JPANhttp://sdsnjapan.org/