制作者:平岡朋珠
こんにちは! SDGs推進センター学生スタッフの平岡です。
今回は、日本人が一番食べているとされるホタテ貝の貝殻を再利用したチョークについてご紹介します。
そもそも、なぜホタテの貝殻なのか?そのひみつはホタテの貝殻に含まれる成分が関係しています。教育現場でよく目にする通常のチョークはカルシウム炭酸塩を主成分としていますが、実は、ホタテの貝殻にはこの成分が豊富に含まれています。ホタテの貝殻は主に炭酸カルシウム(CaCO3)から成り立っており、これはチョーク製造において非常に有用な成分なのです。
また、ホタテの貝殻は海洋の生物由来の素材であり、自然の循環において再生可能な資源です。漁業産業で得られたホタテの貝殻を利用することで、廃棄物の処理やリサイクルが促進され、環境にも配慮した製品が作られます。これによって、土地や水質への負荷を減らすことが可能となります。
2005年に日本理化学工業(株)によって商品化された「ダストレスチョーク」はホタテの貝殻を原料としており、持続可能性という観点から注目される製品となっています。このダストレスチョークは、環境に配慮した製品でありながら通常のチョークに負けない、なめらかな書き心地・描線の鮮明さ・折れにくさ等の特性をもつ、パフォーマンス性の高い製品です。そしてなんと、ホタテの貝殻をチョークにする技術を生み出したのは、日本のこの会社が世界初なのです!
その他にも日本では、防災ヘルメット、洗剤、歯磨き粉、飼料など、ホタテの貝殻を再利用した様々な製品が生み出されています。気になった方はぜひ、ホタテの貝殻の再利用について調べてみてください!ここでは紹介できなかったユニークな製品がまだまだ沢山あるはずです。最後まで読んでいただきありがとうございました!