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柿渋一貫貼り体験に行ってきた!(ちょっとした豆知識)

制作者:幌村侑希

 9月9日(土)に戸室リサイクルプラザで「プラスチックフリーのお話と柿渋一貫貼り体験」が行われていて参加してきました!参加者は小学生の親子連れ、中学3年生の親子連れ、多かったのはおじいちゃん、おばあちゃんで計15名ほどでした。

 

 そもそも柿渋一貫貼りとは昔からある技法で渋がきの実をしぼって取った液を和紙に塗ってザルや箸に貼っていきます。一貫というのは3kg~4kgのことをいいます。なので3kg~4kg物を入れても耐えられるぐらい丈夫になるんです!また防腐、防水に対応していて何度も繰り返し補強し塗れば使い続けることができるのでSDGsのゴール12番「使い続ける責任」について深く考えさせられました。柿渋一貫貼りの弱点として、強烈なにおいです…。なので作業をする、し終わった際は換気が欠かせません。手袋するのもおすすめです。実際なかなか手から臭いが取れなくて苦労しました、、、。外で乾かして仕上げにザルにはソーダ石灰水、箸にはミツロウを塗ってにおいをおさえます。

~柿渋一貫貼り体験の流れ~

①プラスチックフリーのお話

②柿渋一貫貼り体験

1.ザルに液体のりで和紙を貼っていく

 

2.乾かしている間に箸を紙やすりで表面をきれいにする

3.のりが乾いたザルに筆で柿渋を塗っていく

4.乾かしている間に箸にも柿渋を塗っていく

 

5.塗って乾かしてを繰り返して、自分好みの色になったら

仕上げににおいを抑えるためザルにはソーダ石灰水、

箸にはミツロウを塗って完成!

 

 

補足説明

 

※いらなくなった布で押さえたら◎(ティッシュならぬ『ボロッシュ』って言っていたような…。)

※ワンポイントでいらなくなった習字の紙に書かれてある文字を貼っても◎(私は名前が「ゆき」なので「雪」と書かれてあるのを貼った、ほかにも花丸が書いてあるものや、親子の人も自分の息子の名前の文字を貼っていて家族思いの方だなと思いました。)

※どっぷりではなく、うすく伸ばしながら塗る。色を濃くしたかったら乾かした後にもう一度ぬってみる。どっぷりだと垂れてきちゃうので注意!

※こまめに塗り直すのがおすすめ!

※スキマができると白いところが見えちゃうから、和紙を貼る際にスキマなく貼るのがポイント!


 高校の時、果物、野菜で和紙作りをしていても実用性がなくどうすればいいのかわからなかったけど、柿渋を使って物の強化にも使えることがこの体験を通して学べることができました!新しい知識、知恵をうまく形にできたらいいなと思います。